カントリー雑貨とは

カントリー雑貨とは

カントリー雑貨とは

カントリー雑貨とは、簡単に言えばカントリーテイストの雑貨のことです。カントリーというのはインテリアや雑貨、ファッションなどのテイストの一種で良く使われる言葉ですが、それほど明確な基準があるわけではないのでなんとなく雰囲気で言われることもよくあります。いわゆる「古き良き時代」の雑貨であることが多く、アンティークに近いものも少なくありません。本当のアンティークでなくても、アンティーク加工を施すことによって時代を感じさせるように工夫されたものも数多くあります。こうしたカントリー雑貨の多くは欧米のもので、中でもアメリカやフランスのものは人気が高く、部屋の中や家全体をカントリーテイストで統一する人も多くなっているのです。

アメリカンカントリーとは

アメリカンカントリーの特徴は、素朴な温かみにあります。最も象徴的なのが17〜19世紀の西部開拓時代に開拓者たちが自分で作り上げたような味わいのある雑貨などです。木の節が目につくようなパイン材を使った家具や、チェックのコットン生地など、繊細というよりは素朴な風合いのものが多く、使い込むごとに味がでてきます。アメリカ合衆国の国旗である星条旗をモチーフとしたものも多く、そこに使われている赤や青などの色合わせが多くみられるのも特徴です。また、ハートもよく使われるモチーフで、ファブリックの模様として登場したり、パイン材の家具の中にはハートをくり抜いたデザインのものも数多くみられます。

アメリカンカントリーの象徴的なキャラクターといえばラガディ・アン&アンディですが、これはもともと絵本の中の人形であったものがキャラクターとして人気を博した物です。赤い髪に三角の鼻が印象的なラガティ・アンと、セーラーの服を着たその弟アンディは、いまやアメリカンカントリーにはなくてはならない存在です。

フレンチカントリーとは

フレンチカントリーとは

アメリカンカントリーと並んで人気の高いフレンチカントリーは、フランスの片田舎の民家をイメージしたテイストです。フランスといってもロココ調やヴェルサイユ調のように絢爛豪華なものではないのですが、アメリカンカントリーと比べるとやや装飾的になります。基本的には家具も雑貨も白をベースにしたものが多く、そこにアクセントのように無垢の木を使うこともあります。白と言っても真っ白というよりはペンキの刷毛の跡が見えるような手作り感のあるものや、やや塗装が剥げたようなアンティークな雰囲気のものが中心です。キッチンの天板だけに無垢の木を使い、引き出しや壁などはすべて白くペイントされたようなキッチンは、典型的なフレンチカントリーだと言えるでしょう。形状はシンプルなものもあれば、ある程度カーブを生かした優雅なものまでさまざまです。

また、白以外にもモスグリーンなどのスモーキーな色にペイントしてあるものも多く、こうした家具と白のコントラストを楽しむのもおすすめです。色はあくまで優しい色合いで、白と水色や、白とピンクといった組み合わせもよくあります。リバティなどの細かい花柄も、フレンチカントリーの得意とするところです。白をベースにすることが多いため、素朴でありながら清潔感があるのもフレンチカントリーの魅力だと言えるでしょう。

その他のカントリー雑貨

カントリー雑貨は欧米の物が多く、アメリカとフランスのものがその多くを占めますが、もちろんそれ以外の国の雑貨も素敵なものがたくさんあります。たとえばイギリスのカントリーなどはフレンチに比べるとややシンプルですが、味わいのあるものが多く、ガーデニングを好む人にとってはイギリスの庭園は憧れの的です。自然な感じで植えられた草花と、ブリキのバケツに木のベンチなど、実際に庭に取り入れている人も多いのではないでしょうか。また、絵本を発祥とした雑貨が人気を集めていることも多く、オランダのミッフィーやフィンランドのムーミンなどは、その独特の色合いや空気感が日本でも人気のシリーズで、雑貨としても高い評価を受けています。